桜の園東側の宿根草園のそばに黄色~緑色の花弁を持つ桜があります。(公園地図)
【鬱金】
江戸時代、京都の知恩院に植えてあったと記載されていますが、荒川堤から広まった栽培品種です。「黄桜」、「浅黄桜」などの別名もありますが、同じ品種と思われます。
花は淡い黄色(黄緑色)、花弁は10~15枚の八重咲で、散る間際は中心が紅色に変わります。濃緑色の部分が混じるものもあり、「御衣黄」との区別が難しいです。
ショウガ科のウコンの根を使って染めたウコン色に似ているためついた名前です。
色が珍しいため、欧米でも広く植栽されています。
2023年は3月29日に開花しました。
【御衣黄】
江戸中期から名前の記録があり、荒川堤にあった栽培品種です。
花は淡黄色と濃緑色が混ざり、花弁は10~15枚の八重咲で、「鬱金」よりちょっと小さく、花期の終わりに赤い筋が入ります。
「鬱金」と同じクローンで、枝変わりの突然変異と考えられますが、中間的な形質のものもあります。
貴族が着ていた御衣の色に近いため、この名が付きました。
2023年は4月2日に開花しました。
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