昨日は苗畑にて『切り接ぎ』という作業をしました。
昨年種まきをした3種類の苗木(台木)に別の桜を接ぎ木し育てるもので、小金井公園の桜はこの接ぎ木、芽接ぎ、挿木などの方法で生まれています。
昨日の接ぎ木の方法は、苗木に、接ぎ木する穂木の形成層が合うようにカットしテープで固定、通気性のある穴の開いたビニール袋を被せて保温、保湿を施し、穂木から新芽が出てくるのを待ちます。穂木は1ヶ月ほど前に採取して冷蔵庫で保管していたものを使います。形成層がピタッと密着しないと接ぎ木が成功しないので、万力を使い数回練習した後に行います。
台木は昨年9月に芽接ぎをしたけれどうまくいかなかった苗を再利用します。
そして、今年も2月14日に種まきをしたので、その若い苗はまた9月に芽接ぎ、来年3月に切り接ぎに使われます。
今回は『コガネイウスベニ』『ソメイヨシノ』『コブクザクラ』『オカメザクラ』『アラシヤマ』『ヤマザクラ』などを『オオシマザクラ』『エドヒガンザクラ』『ヤマザクラ』の台木に相性を鑑みて接ぎ木しました
例年成功率は30%前後。5月の連休明けには結果が出ます。今年はいかに。
それでも成功した苗が公園デビューするのは3~4年後です。
ちなみに私は自分が接いだ苗木に印を付けているので、成功したら特に大事に見守りたいと思っています。
また、園内ではあちこちで桜の開花が進んでいます。
見頃になっているのが (公園地図)
大漁桜(桜の園北)
河津桜(桜の園北)
寒緋桜(桜の園南)
寒桜(桜の園北)
オカメ(ソリゲレンデ東)
咲き始めが
寒咲大島桜(つつじ山)
となっています。ぜひご覧ください。
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